【東京ゲームショウ2022】インディーズゲームレビュー『SCHiM』
さて皆さん先日のTGSこと東京ゲームショウ2022は参加できたでしょうか?
コロナ・台風接近・小学生以下入場不可など様々な理由で参加できなかった人も多かったのではないでしょうか?
私自身17日1DAYで行きましたが3年前と比べると通路では他人にぶつかることなく歩くことができて、外のレストランも席が空いているなど参加者の少なさを実感しました。
まあなんにせよせっかくの展示を見れてない人も多いのでは?って話です
大手の展示は各々の公式ツイッターが載せてくれてるので紹介する必要もないでしょうが、インディーズともなると自分からリサーチしないと難しいのが現状です。
ということで今回の記事は全3回にわたり筆者がなんかとても気になったゲームをピックアップして紹介したいと思います。
※今回使用している画像は全て制作者様から直接許可を得ています。無断転載や画像の二次利用は絶対にしないでください。ブログの共有までで止めてください。
作品概要てか歴史
さて第一弾の今回は『SCHiM』
この画像に見覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
2020年2月に開発の始まったこちらのゲーム
ティーザーの発表は2020年10月16日のことでした
影の中を移動するカエルのような存在
子供のころ誰もが一度は考えた
影の中だけの移動や影を踏み続けて家に帰る。あるいは白い線を踏んであるく帰り道。
このゲームはまさにそれをそのままゲームに落とし込んだ作品でした。
発表当時から陰影のくっきりした独特な映像が話題を呼んでおり
日本では少し遅れながらも2021年のSteamストアページ開設とともにネットメディアが話題にし、多くのゲームプレイヤーから注目を浴び始めました
【美しい】影から影を渡り自分の肉体を目指す『SCHiM』Steamストアページがオープンhttps://t.co/Gd2lenIFSQ
— 電ファミニコゲーマー (@denfaminicogame) January 18, 2021
子供の頃、帰り道でよくやったあの遊びがゲーム化。光を避けて影の中だけを進みスタイリッシュな世界を探索し、自分の肉体へと帰ろう。 pic.twitter.com/xbYQpoOOBk
現在も開発中で製作者は来年リリースを目指しているとのこと
ゲーム性(システム)
先程も書きましたが、このゲームは至ってシンプルで影から影へ飛び移っていくゲームです。
まあそれじゃああんまりなので詳しく説明しますと
この世界のすべてのものには魂や精神として『SCHIM』が存在しており、それは肉体やモノと離れ離れになってはいけない存在です。
しかし主人公のSCHIMは物語序盤で人間から切り離されてしまうのです。
手遅れになってしまう前に肉体へ帰らなければなりません。
影を伝っていく旅に待ち受ける試練とは..
といった感じで目的は肉体への回帰となっています。
魂などがワードに出てくると複雑そうに思えるかもしれませんが
システム自体は影を伝っていくだけなので非常にシンプルです。
ギミックを動かして影を作ったり、動く影に飛び移り移動するエリアを増やしたり。移動制限系ゲームにおけるお約束を完璧に出してきている点も安定感のあるゲーム展開を期待させてくれます。
インタラクトすることで動かせるギミックも複数ある様子
これは看板をジャンプ台のように使って大ジャンプができるという代物です。
この動画の2:03のところで実際動いてるのが見れます。
こちらは特定のオブジェに触れることでそのオブジェがフィールドに設置されるというギミック。理屈は知りませんが新しい影が出来上がるので探索の中でこう言ったオブジェを探すのも重要になってくるのかもしれません。
さてこのゲーム、制作の上で指標的なものがあるようで
・ヘッドアップディスプレイなし
・シンプルな操作
など
スタイリッシュな作りにすることに非常に力が入っているように思えます。
まずヘッドアップディスプレイ。MAPやら目的地への矢印やらクエスト情報やら体力バーやら所持アイテムやらいわゆる画面にいろいろ出てるやつですね。
以前某ゲーム会社U〇Iはディスプレイがごちゃごちゃしてるなんて言う記事が話題になりましたが、そういうものはこのゲーム一切ないですね。チュートリアル的に操作方法が表示されたりはしましたが一回出た後は一切なく余計な情報が一切ないという印象です。一応行き詰ると見まわすボタンを押すように画面に表示されますが、常に何か表示され続けてというものはなかったです。
実際遊んでみた感じとしては方向キーを除くと視点移動とジャンプとインタラクト以外でボタンを押すことはほぼなかったです。シンプル操作というのは感じました。
万人に遊びやすいゲーム性といえます。色に関しても画面内は基本単色で影や水の表現に別途色が入っていますが傾向としては一緒なので、結果として画面全体がさっぱりしている印象を受けますね。
基本的にゲーム画面の色合いは常にこんな感じです。PVにあったほかの色は試遊では見かけませんでしたが間違いなく実装されていることでしょう。
プレイした感想
遊んでみた感じとしてはまず何より非常にシンプルであるというのが一番印象に残りました。
ジャンプもボタンの押した時間によって飛距離が変わるため思うようなジャンプができて非常に快適でした。一方で視点操作は少し早すぎたりUIをかなり排除しているため目的地がわかりづらいという点は気になるところではあります。
完全な一本道というには少しマップが広いのでなんとなくで飛んでると意外と時間がかかるかもしれません。
さて今度はグラフィックなどに注目していきます
目玉のおっきななんとも可愛らしいキャラであるSCHiM
意外とプレイヤーが見る姿は小さいのでその姿形を愛でて云々ってことは少なそうです。そもそも常に影の中にいるのでその全体像を見ること自体少ないですし...
一方オブジェクトや歩いている人のグラフィックは独特な色合いながら、過去のPVより明確にディティールアップしており、完成が近づいてきているのを感じます。
人の造形に関しては細かくしすぎないことでシンプルな色合いとのバランスをとっているように感じます。
ビジュアル・操作感ともに短い時間でかなりの満足感のあるゲームでした。
総評
発売が待ち遠しいゲーム
シンプルさが売りなのでビジュアル的にはほぼ完成というイメージを受け取りました。
一部視点の見づらさ等気になるところはあったが全体的に完成度は高い状況だと思われます。
あまり話してきませんでしたがSEやBGMもシンプルなものになっていて作品を通してしっかり方向性のまとまったものに仕上がっていると思われます。
プラットフォームもSwitch・Steam・XBOX・PS5などのマルチ展開が予定されているそうなので後は価格の発表を待つばかりといった感じです。
公式ツイッターでは開発状況をディスコードやツイートなどで公開しているので
気になった方はぜひフォローして見守ってみてはいかがでしょうか?
ということで今回はここまで!
SCHiMは今回のゲームショウインディーズ枠でぶっちぎりに完成度高くて楽しいゲームでした。会場でTGSと同時に開かれたオンラインインディーズゲームのイベント
“センス・オブ・ワンダー ナイト2022”では本作は実質的な大賞に選ばれており、ますます注目を浴びています。
最後にSteamのURL貼っておくんで気になった人はぜひウィッシュリストに!
ではまた次の記事でお会いしましょう!
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